膝の痛みについて

年齢を重ねると慢性的な膝の痛みに悩まされることが増えてきますね。
今回はその中でも膝の変形によって起こる痛みについて解説していきます。
1. 発症のメカニズム
加齢による膝の痛みの多くは膝関節の変形によって起こる、変形性膝関節症が原因になっています。筋力の低下や体重の増加等により膝が持続的にストレスを受けると、膝のクッションである軟骨が少しずつすり減り、関節内に炎症が起きたり骨が変形したりすることで痛みを生じるようになります。

2. 症状について
最初は立ち上がりや歩き始めなど、動作の開始時に「膝がこわばる」、「重い感じがする」程度ですが、変形が進むと膝に水が溜まり、腫れや熱感が出始め、最終的に軟骨がほとんどなくなり、骨同士がぶつかるようになるため激痛が走り自力での歩行も難しくなります。
3. 治療について
一度すり減った軟骨を完全に元に戻すのは難しいですが、痛みをコントロールし、進行を遅らせることは十分に可能です。主な治療法は保存療法と手術療法に分かれています。
①保存療法
変形が重度ではない場合や手術適応ではない場合はこちらを選択することになります。
手術をすることなく、関節への負担を減らし炎症を抑えることで痛みを軽くしていきます。
主な方法としては以下のようなものがあります。
・弱くなっている股関節や膝周りの筋肉を鍛える
・膝周りの固くなっている筋肉をほぐす
・体重が増えている場合は体重を減らす
・飲み薬や湿布等の消炎鎮痛剤を使用する
・膝関節内にヒアルロン酸の注射をする
・足裏にインソールを入れたり、膝のサポーターを使用する
症状に合わせて上記のものを組み合わせて痛みの改善を図るのが保存療法です。


②手術療法
保存療法だけでは改善が難しい重度の変形の場合はこちらを選択することになります。
術式の選択については変形の度合いによりますが、術後は関節へのストレスが劇的に減るため、歩行が楽になるケースが多くみられます。
しかしこちらも放っておくと時間の経過とともに再発してしまうため、膝の負担を減らすトレーニングや体重管理等は重要です。
膝の痛みは適切に対処すれば確実に減らすことが出来るので、参考にしてみて下さい。
次回からは膝の痛みに有効な運動をご紹介します。