起き上がり動作の基本
起き上がり動作は、健常な方は自然に行っているかと思いますが、病気で体の動きが悪くなっている方は上手く行えず、ベッド上で寝たきりになる原因になってしまいます。
ここでは体の負担が比較的少ないやり方を段階ごとに説明していきます。
身近に出来ない方がいたら、どこに問題があるのか確認してみて下さい。
それぞれの段階で「どこが動いているか」を意識することがポイントです。
1.寝返り
仰向けの状態から、起き上がるためにまずは寝返りをして横向きになります。
寝返りのやり方については別に説明しておりますので過去の記事をご覧ください。
動作の内容:上半身と下半身をひねって横向きになる。
腕は体の下に行かないように体から離しておく。

※この後ベッドの端から足を下ろすので、ベッドの端から距離がある場合は事前に体を横にずらしてから行ってください。
2.両足の下垂
両足をベッドから垂らすことで上半身を起こしやすい姿勢を作る段階です。
動作の内容:横向きのまま両足の股関節を深く曲げる。
両膝辺りまでベッド上からはみ出すように位置を調整する。

※お尻の近くまでベッドから下ろしてしまうと不安定になるので出しすぎには注意です。
3.上半身の押上げ
下側になっている肘と、上側の手のひらでベッドを押し、上半身を起こす段階です。
動作の内容:下側の腕の肘に体重を乗せ頭を持ち上げる。
上側の腕の手のひらをベッドに着く。
体重を肘から両方の手のひらに移して手でベッドを押していく。

※手でベッドを押すときに両方の足を少し上げるように力を入れると起き上がりやすくなります。
4.座位姿勢の安定
体を真っすぐに立てて座った姿勢を安定させる段階です。
動作の内容:両肘を伸ばして体を真っすぐに立てる。
片方の手は反対側に着き直して両手で支える

※両手を横に開いて着いておくと姿勢がより安定します。
動きを理解するだけで動作のやりやすさ、介助のしやすさが全然違ってきますので参考にしてください。
次回はなぜ起き上がりが出来なくなるのか。その原因について解説していきます。